日本昔話V |
曙太郎は、ずしずしと、進んでいきました。 すると、一羽の鳥が向こうの木の枝にとまりました。 キジかと思いましたが、どうやら違うようでした。 鳥は曙太郎に言いました。 「曙太郎さん、曙太郎さん」 「さみしいリカちゃん、さみしいリカちゃん」 「スイカとめて、スイカとめて」 キジかと思いましたが、 実はつまらないことばかり覚えるインコでした。 「きび団子をくれたら、お供するんですけどね〜」 しかし、曙太郎はきび団子を与えるまでもなく ニラミをきかせてインコをお供にしました。 曙太郎はさらにドスドスと進んでいきました。 すると向こうに1匹の犬が見えました。 曙太郎は「これこれ、きび団子をあげるから、ついていらっしゃい」 と、犬に言いました。すると犬は、 「んなモンいらん!ナタデココ!ナタデココ!」といいました。 その犬はブルドッグのようでした(ホッペタが)。 曙太郎はナタデココなど持っていませんでした。 仕方なく曙太郎は、取り組みに勝った方に貰える懸賞金で ナタデココを買ってきて、犬に与えました。 犬は喜んでお供になりました。 ナタデココの半分は仏様にお供えしました。 曙太郎はさらにどすんどすんと進んでいきました。 すると向こうから1匹の猿がやってきました。 ずいぶんと大きな猿でした。 曙太郎の体は203cmほどありましたが この猿も、なかなかのものでした。 猿は曙太郎のそばにやってきました。 猿は自発的に挙手をして起立して、発言しました。 「僕をお供させてください。」 この猿は197cmほどありました。でも、身軽そうでした。 曙太郎はこの猿をお供にしました。 とりあえずまだきび団子をまだ誰にも与えていなかったので 「もったいない」と思ったので、この猿に与えておきました。 曙太郎と一行はお決まりのように、一路鬼が島を目指します。 |
日本昔話W |
曙太郎と一行は、鬼が島に到着しました。 そこは何か異様なオーラに包まれていました。 そのとき突然、曙太郎と一行の目の前に 鬼たちが飛び出してきました。 鬼は、い○たよう鬼(休憩とります。) おお○ひで鬼(起きとれよ。) おお○ひろゆ鬼(メンデルさんは悔しかったと思うんですよ。) みやじ○つねゆ鬼(5頭身。)でした。 しかし、曙太郎の圧倒的な威圧感に鬼たちはたちまち掌握されました。 そこへ、鬼たちのボスがやってきました。 気づいてみると、 なにやら登場してきているのは教師たちばかりでした。 ボスも、教師なのでしょうか。 子分の鬼たちは、「GTO!GTO!」と叫んでいます。 まさか、ボスというのはかの有名な、 「グレート・ティーチャ−・鬼・・・」 曙太郎と一行はみなそう思いました。 ついにボスが曙太郎の目前に立ちふさがりました。 その名は、「ゴット・ティーチャ−・鬼みず○。」 その顔はどこか怪しい笑みを浮かべていました。 島の空気は、よりいっそう重たくなりました。 曙太郎は言いました。 「あ、申し訳ないけど、あ、こんころりぃんと 成敗させてもらわなあかん、って事なんですよね」 ボスは言いました。 「なんでそうなるんや」「努力したか」「辞書引いたか」 「そんなもんあかん、立っとれ」 どうやら、タイプが違っていそうで、 でもどことなく似ている二人の会話は、全然かみ合いそうにありません。 曙太郎は言いました。 「あ、左様ならば、なんてってわけで、もう力で決めるしかないようですね」 ボスは言いました。「しらん。好きにしろ」 二人は対峙して、身構えました。 風が木の葉を揺らした、その刹那。 ボスが抜刀術を繰り出します。 曙太郎が渾身の張り手をします。 どちらが勝ったのか・・・。二人とも動きません。 勝負は微妙でした。果たして・・・。 「ただいまの、勝負について、説明いたします」 「行事軍配は、西方、鬼みず○有利と見て、あげましたが、 審議の結果、行事軍配差し違えで、東方、曙の、勝ちといたします・・・・・・。」 「曙です!今世紀最後の九州場所、横綱、曙が貫禄で締めくくりました!」 こうして、鬼は退治され、国に平和が戻りましたとさ。 決まり手・張り倒し めでたし、めでたし。 |